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題名 製作年度・監督・主演俳優 お勧め度 見どころ

ミレニアム1
「ドラゴンタトゥーの女」
ミレニアム2
「火と戯れる女」
ミレニアム3
「眠れる女と狂卓の騎士」
2009年〜2011年スウェーデン
監督 ニールス・アルデン・オプレヴ
出演 ノオミ・ラパス
マイケル・ニクヴィスト
スヴェン・バーティル・トープ
☆☆☆☆
スウェーデン発の傑作ミステリー「ミレニアム」3部作
ジャーナリストミカエルと天才ハッカーのリスベット。原作は、全世界40ケ国以上で翻訳され、6000万部超を売り上げた。原作者のスティーグ・ラーソンは、出版の前年に心筋梗塞により50歳の若さで亡くなってしまい、この成功を見ることはなかったそうだ。
第1作では、孤島で起きた失踪事件の謎を解く密室ミステリー、第2作では、緊迫の銃殺事件から巨大組織が関与するスキャンダルが発覚するクライムミステリー、そして第3作では、複雑に絡み合う野望、陰謀、謎が紐解かれる法廷ミステリー、とミステリーの醍醐味が味わえる。ハリウッド製の第一作のリメイクを見たが、やはりスウェーデン製作のこの作品全作を一気に見ることをお勧めする。


Gone Baby Gone
2009年アメリカ
監督: ベン・アフレック
出演: ケイシー・アフレック, ミシェル・モナハン, モーガン・フリーマン, エド・ハリス, エイミー・ライアン
☆☆☆ 日本未公開
☆4つとしたいが、幕切れが納得いかない。原作が「ミスティックリバー」のデニス・ルヘイン、ハッピーエンドであるはずがないのだが、95パーセント完璧に見えた映画なのに・・・、私としては残念。いい役者をそろえてかなりよかったのに。腹立たしい終わり方だ。是非見てください。ケイシーアフレックはなかなかの役者ですね。

トロンレガシー
2010年アメリカ
監督 ジョセフ・コジンスキー
出演 ギャレット・ヘドランド
ジェフ・ブリッジス
オリヴィア・ワイルド
☆☆☆
前作はジェフブリッジズが主役だったが、今回は彼の息子が主役。
これは1982年に製作された「トロン」の続編だ。内容は単純だが、CGは秀逸。SFが好きな私には面白かった。

デイブレーカーズ
2009年アメリカ
監督マイケル・スピエリッグ
イーサン・ホーク
ウィレム・デフォー、
ピーター・スピエリッグ、
☆☆☆☆
『アンデッド』のスピエリッグ兄弟によるオーストラリア発近未来SFヴァンパイア・ホラー・アクション。
まず設定が面白い。時は近未来、いまや人間を家畜化し血液をシステマティクに供給するヴァンパイア社会。人類の数が減少していき、生の血液の供給が危ぶまれるようになって来た。科学者であるヴァンパイア、イーサンホークは人類に同情しつつも、代替血液の開発に心血を注いでいる。バルチザンのように抵抗を続ける生き残りの人間、ヴァンパイアになることで安全な暮らしを手に入れた元人間達。結構嵌りました。


ソーシャルネットワーク
2009年アメリカ
監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 ジェシー・アイゼンバーグ
アンドリュー・ガーフィルド
ジャスティン・ティンバーレイク
☆☆☆☆ 世界最大のソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生を、デビッド・フィンチャーが映画化。
主役のジェシー・アイゼンバーグがなかなかよかったですね。2時間ぜんぜん飽きさせませんでした。実話ですから、ストーリーとしてはまあ予想通りでしたけど。構成がよかったですね。
face bookについては最近定年を前にちょっと昔の学生と連絡を取りたいなと思って、始めたところだったので大変興味を持って見ました。

運命の逆転
1990年アメリカ
監督 バーベット・シュローダー 出演 グレン・クロース
ジェレミー・アイアンズ
ロン・シルヴァー
☆☆☆☆
Reversal of Fortune   
実話。1980年のクラウス・フォン・ビューロー事件。原作はアラン・ダーショウィッツの『Reversal of Fortune: Inside the von Bulow Case』。主演のジェレミー・アイアンズは富豪の妻を持つイギリスの上流階級の無職の夫を好演、第63回アカデミー賞主演男優賞などを受賞している。
原作者のアラン・ダーショウィッツはハーバード・ロー・スクールの法学部教授で人権弁護の世界的権威である。彼は他の冤罪裁判のために金が必要となりこの妻殺しで有罪の判決を受けたクラウスフォンビューローの弁護を引き受けた。アランがハーバードの教え子たちを動員して、逆転判決に挑む。無駄のないスピード感のある展開。面白かった。


瞳の奥の秘密
2009年アルゼンチン
監督 ファン・ホセ・カンパネラ
出演 リカルド・ダリン
ソレダ・ビジャミル
ギレルモ・フランチェラ
☆☆☆☆ アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞したサスペンスドラマ。刑事裁判所を定年退職したベンハミン・エスポシト。25年前の殺人事件を題材に小説を書き始めた彼は、当時の上司・イレーネとの再会を機に、事件の裏側に潜む謎に迫っていく。 殺人事件の解明を縦糸にエスポシトとイレーネの抑制された愛の物語が語られていく。無駄のないシリアスな展開。最後の最後まで結末が分からない、しかし納得の結末。とてもよかった。お勧めです。

アジャストメント
2011年アメリカ
監督 ジョージ・ノルフィ
出演 マット・デイモン
エミリー・ブラント
アンソニー・マッキー

☆☆☆
マットデーモン、エミリーブラント SFサスペンスアクション 
バレリーナのエリースに一目ぼれした政治家のデビッドは、決められた運命を逸脱しないよう世の中を監視している「アジャストメント・ビューロー(運命捜査局)」に拉致されてしまう。同局は、本来なら出会う運命にはないデビッドとエリースを引き離そうとするが、2人はその運命にあらがう。(映画.com)
原作は「ブレードランナー」「マイノリティ・リポート」のフィリック・K・ディック
マットデイモンは必ず見るというスタンスなので楽しんで見た。
彼は「グッドウィルハンティング・旅立ち」「レインメーカー」以来結構好きで見ている。


インビクタス/負けざる者たち
2009年 アメリカ
監督 クリント・イーストウッド
出演 モーガン・フリーマン
マット・デイモン
トニー・キゴロギ
☆☆☆ クリントイーストウッド監督
これは南アフリカのネルソン・マンデラとラグビーチームの主将との友情を描いた作品だ。「マンデラの名もなき看守」と較べると物足りないが、これもまあまあよかった。

マンデラの名もなき看守
2007年
製作国 フランス ドイツ ベルギー 南アフリカ
監督 ビレ・アウグスト
出演 ジョセフ・ファインズ デニス・ヘイスバート
ダイアン・クルーガー
☆☆☆☆ 南アフリカ初の黒人大統領、ネルソン・マンデラが獄中にあった27年間。その時あった看守との交流を描く、実話をもとにしたストーリー。マンデラが初めて自身の人生の映画化を許可した記念すべき作品だ。悪名高きアパルトヘイト政策が終焉を迎えて15年余、そこに至る南アフリカという国を知ることができる映画でもある。リアリティを追求してコーサ語をマスターしたジョセフ・ファインズ、歴史上の大人物ネルソン・マンデラが話す時のアクセントや癖などを習得したデニス・ヘイスバードら、細部にまでアプローチしたこだわりがすごい。

マーラー君に捧げるアダージョ
2010年 ドイツ=オーストリア
監督 パーシー・アドロン/フェリックス・アドロン
出演 ヨハネス・ジルバーシュナイダー
バーバラ・ロマーナー
カール・マルコヴィクス
☆☆☆ マーラー生誕150年没後100年を記念して作られた映画。
オーストリアの作曲家グスタフマーラーと若い妻アルマとの関係がテーマだ。
マーラーがフロイト博士の下で心理療法を受けるうちに、過去をさかのぼり二人の関係が明らかになっていく。若いころはピアノと作曲に才能を花開かせ、美の化身とも見えるアルマ、結婚によって作曲を禁じられ、有能な夫を支える献身的な妻であろうとしたが、娘の死によってひずみが生じ始める。独りよがりな天才作曲家と、その才能を愛し続ける妻の許しがたい言動。最後にはその謎が明らかになっていき、感動を残す。マーラーの音楽、アルマ役の女優がとてもいい。

ヒヤーアフター
2010年 アメリカ
監督 クリント・イーストウッド
出演 マット・デイモン
セシル・ドゥ・フランス
ブライス・ダラス・ハワード
☆☆☆ クリントイーストウッド監督、主演はお気に入りのマットデーモンです。新作といっても、三月に公開される予定だったのが。冒頭の津波のシーンが余りにもリアルなために日本での公開が見合わせられたものです。相手の手を握るだけでその人のすべてが分かってしまう特殊な能力を持った主人公の物語。そんな能力があるために、人知れず暮らさざるを得なくなった青年の苦悩と、兄をなくした双子の弟、津波で死に掛けた女性ジャーナリストが垣間見た死後の世界。静かな映画で悪くなかったです。

恋するベーカリー
2008年アメリカ
監督 ナンシー・マイヤーズ
出演 メリル・ストリープ
スティーブ・マーティン
アレック・ボールドウィン
☆☆☆ メリルストリープ。アラ還世代の私たちが見るのにぴったり。
離婚した夫との恋の再燃?どうなるんだろうと大笑い、思い当たるふしがあちこちに。若い人が見ても身勝手な親たちのばかばかしいどたばたに見えるかもしれないけど、メリルストリープが好演。R15+なのは見て納得。
ねたばれになるので、詳しくはいえませんが、大人のためのハートウォーミングなお話です。

ココ・シャネル
2008年アメリカ
監督 クリスチャン・デュゲイ
出演 シャーリー・マクレーン
バーボラ・ボブローヴァ
マルコム・マクダウェル
☆☆☆ 新作ではないけれど、シャーリーマクレーンの表紙で借りました。1954年、パリ。15年の沈黙を経て、復帰コレクションを開催したココだったが、評論家や顧客たちに「過去から脱却できないシャネル」と酷評される。そこから彼女がデザイナーとして地位を確立するまでの回想シーン。若いシャネルを演じるのはバルボラ・ボブローヴァ、これが意外にいい、貧しい孤児がお針子としてどう生きていくのか。彼女が育った時代を考えると、その強靭な精神とセンスに拍手。シャネルがいまだに根強い支持を得ていることに納得。結構お勧めです。

幸せはシャンソニア劇場から
2008年 フランス=ドイツ=チェコ
監督 クリストフ・バラティエ
出演 ジェラール・ジュニョ
カド・メラッド
クロヴィス・コルニアック
☆☆☆ 『コーラス』製作 ジャック・ペラン、ニコラ・モヴェルネ、クリストフ・バラティエ監督、1936年パリ、不況のあおりで閉鎖の危機にあるシャンソニア劇場。戦争の足音が聞こえ、組合のストライキの煽動をする若者たち、そこに現れる美しい歌姫。歌あり、踊りありの下町人情ドラマ。どうしても「ニューシネマパラダイス」と比べてしまいますが、脚本はいまいち。歌姫の相手役も今ひとつ。でも歌と踊りと音楽は楽しめました。歌をもっと聴きたかったわ。

白い嵐
1998年アメリカ
監督 リドリー・スコット
出演 ジェフ・ブリッジス
キャロライン・グッドール
ジョン・サヴェージ
☆☆☆☆ White Squall    発掘良品
実話。15歳〜17歳の少年が参加するサマースクール。少年たちが船長の指導の下に帆船アルバトロス号を操り南半球まで旅をする。船長のジェフブリッジズがいい。少年たちもきめ細かく描かれている。すばらしい作品だ。帰路に白い嵐(ダウンバースト)によって5名の乗組員を失い1961年5月2日に沈没した。船長は告訴される。その裁判も見ものだ。生還した生徒の一人チャック・ギーグ著の手記『The Last Voyage of the Albatross』を基に作られた。とてもいい映画だ。


画家と庭師とカンパーニュ
2008年フランス
監督: ジャン・ベッケル
出演: ダニエル・オートゥイユ, ファニー・コットンソン
☆☆☆☆
都会生活に疲れ生まれ故郷で田舎暮らしを始めた中年の画家。何年も放置された庭を手入れするため庭師を雇うことに。その求人広告を見てやって来たのは、なんと小学校時代の同級生だった。
仕事への情熱を失い、離婚調停中の画家とは対照的に、地元に腰を落ち着け、勤めていた国鉄を退職し、念願の庭師の仕事を始めた彼は、愛する家族たちと慎ましくも満ち足りた生活を送っている。
ダニエルオートゥイユはロバートデニーロに似た俳優。この二人の会話がしみじみ聞かせます。私たちの年代にぴったり、ユーモアあり、含蓄あり、久々のフランス映画。気に入りました。


麦の穂を揺らす風
2006年イギリス
監督: ケン・ローチ
出演者キリアン・マーフィー, ポードリック・ディレーニー, リーアム・カニンガム, オーラ・フィッツジェラルド, ウィリアム・ルアン
☆☆☆☆  
1920年、英国からの独立のため、アイルランドの若者たちは義勇軍を結成する。医者を目指してロンドン行きを決意していたデミアンも冷酷な英国軍の仕打ちに怒りをつのらせ、兄とともに闘いに身を投じる。そして和平条約を手にしたアイルランド。しかし、条約の内容を不服とし、完全な自由を求める者と条約を受け入れようとする者で国内は対立。内戦に発展していってしまう。デミアンは完全な自由を求めるが、兄は条約を受け入れようとし、兄弟は真っ向から対立してしまう。人が人にこれほど残酷なことができるのか。アイルランドの抵抗の歴史を、断片的にしか知らなかったが、緑あふれる美しい国土の中で市井の市民の不屈の抵抗に衝撃を受けた。主演のキリアンマーフィーの演技がすばらしい。2006年カンヌ映画祭パルムドール受賞も納得の力作だと思う。しかし気楽に見る映画ではありません。かなりの覚悟が必要。


グラン・トリノ
2008年アメリカ
監督: クリント・イーストウッド
出演者: クリント・イーストウッド
出演者: ビー・ヴァン
☆☆☆☆ 年老いたもと朝鮮戦争帰還兵で戦後GMに勤め、退職後一人暮らしのクリントイーストウッドと隣家に住むアメリカ移民の少数民族の少年との関わりを描いたもの。
イーストウッドはいつまでもかっこいいですね。
私たちの年代向け。いい味の映画でした。
僕のピアノコンチェルト 2007年: スイス
監督・脚本フレディ・M・ムーラー
テオ・ゲオルギュー ファブリツィオ・ボルサーニ ジュリカ・ジェンキンス ウルス・ユッカ
☆☆☆☆ これはスイス映画、あまり知られていませんが最近見た中で最もお勧め。天才少年と家族の葛藤、お祖父ちゃんとの触れ合い。普通の天才少年ものとは違う洒落た展開、ピアノ演奏を聴くだけでも楽しい。
シービスケット 2004年 アメリカ
監督ゲイリーロス
トビー・マグワイア ジェフ・ブリッジス クリス・クーパー エリザベス・バンクス ウィリアム・H・メイシー
☆☆☆☆ アメリカ1930年代に活躍した競馬馬とジョッキーの実話。不屈の物語です。いい映画でした。ジョッキーにトビーマクガイア、調教師にクリスクーパー、馬主にジェフブリッジーズ
お勧めです。
敬愛なるベートーベン 2006年 イギリス ハンガリー
原題 COPYING BEETHOVEN
監督アニエスカホランド
エド・ハリス  ダイアン・クルーガー ラルフ・ライアック  マシュー・グード ジョー・アンダーソン
☆☆☆☆ まさに天才ベートーベンはこういう男だったんじゃないかと思わせるエドハリスの演技がすごい。架空の写譜師アンナを通して見た晩年のベートーベン。耳の聞こえなくなったベートーベンを支える彼女と第九を指揮するベートーベンにこういう逸話があったとは。
クラッシュ 2004年 アメリカ
監督 ポール・ハギス
サンドラ・ブロック、 ドン・チードル マット・ディロン ジェニファー・エスポジート ブレンダン・フレイザー、 テレンス・ハワード、 サンディ・ニュートン 、ライアン・フィリップ、 ラレンズ・テイト 、ノーナ・ゲイ、 キース・デヴィッド、 トニー・ダンザ
☆☆☆ 2005年公開のアメリカ映画。監督は「ミリオンダラーベイビー」のポール・ハギスのデビュー作。第78回アカデミー賞作品賞・脚本賞・編集賞3部門受賞作品。
「ホテルルワンダ」のドン・チードルに惹かれて借りました。
ロサンゼルスで発生した1つの交通事故を起点に、6組の黒人、白人、ヒスパニック、ペルシア人家族がわずかな接点を持ちながら円を描くように、ある日発見された若者の死因にたどり着く36時間。
ペルシャ人の雑貨店主人は護身用の銃を購入し、アフリカ系黒人の若い2人は白人夫婦の車を強奪。人種差別主義者の白人警官は、裕福な黒人夫婦の車を止めていた。階層も人種も違う彼らがぶつかり合ったとき、生まれる憎悪、偏見。今を生きるわれわれの現実を隠さずさらけ出すポールハギスの演出は、衝撃を与える。脚本がいい。若者の死のきっかけがちと気にかかりますが。ホテルルワンダと同じぐらい、お勧めです。☆四つは若者の死因がちょっと気にかかる。ほかは◎です。

ホテル・ルワンダ

監督:テリー・ジョージ
出演者:ドン・チードル 、ソフィー・オコネド 、ニック・ノルティ 、ホアキン・フェニックス
☆☆☆☆☆
ツタヤのお勧め10位ぐらいにいつもあったこの映画。前から気にはなっていたんですが、見ました。
暗い映画だと思って躊躇していたんですが、よかったです。その上面白い。見終わってしばらくは利と2時間も話していました。
1994年アフリカ中部にあるベルギー領のルワンダで、ツチ族とフツ族の民族対立による武力衝突「ルワンダ紛争」が勃発。フツ族過激派がツチ族やフツ族の穏健派を120万人以上虐殺するという状況の中、1200名以上を自分が働いていたホテルに匿った4つ星ホテルのフツ族の支配人ポール・ルセサバギナの実話です。
優秀なホテルマンのポールはツチ族の美しい妻と、3人の子供と幸せに暮らしていた。穏健派のフツ族大統領がフツ族の過激派に暗殺されたことによって、ツチ族の大量虐殺が始まる。
ツチ族の隣人がリンチにあうのも止められなかったポールが、妻子を守るために次々と襲い掛かる困難を持ち前の機転と、ホテルマンとしての誇りをもって立ち向かざるを得なくなる。
国連軍がホテルを守るが、彼らは武力を行使できない。
ベルギーにいるホテルのオーナーも最大限の努力をし、ジャーナリストたちも世界に窮状を訴えるが、フツ族過激派による虐殺は止められない。滞在中の外国人たちは次々脱出するが、彼らは取り残される。
孤立無援の中でホテルにこもった1200人のツチ族とフツ族の穏健派は、ポールの指示によって、世界中の知り合いに窮状を訴える。
支配国の政策で民族対立の状況を作り出された彼ら、その深い恨みが虐殺の激しさを加速させる。はしごの上まで上った彼らが突然はしごをはずされた状況の中でどう窮地をしのいでいくか、手に汗握る展開で目が離せない。
ひさびさのいい映画でした。俳優陣もとてもよかった

アビエイター [2004年 アメリカ]
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセール、ジュード・ロウ、アレック・ボールドウィン、
☆☆
アカデミー作品賞など5部門を受賞しています。ハワードヒューズの伝記ですね。
なかなか面白かったです。彼の父親は石油掘削機の特許で巨万の富を築いた人。
その巨万の富を背景に、ハワードヒューズの飛行機製作にかける情熱と、強迫神経症との闘いがポイントですね。
飛行機の未来を見通す目はすごい、また映画には描かれていませんでしたが、後に彼は医学研究所を作って多くの能力のある学者たちに惜しみない援助を続けたそうです。
ウィキペディアを読むと面白いです。

嵐の中で輝いて 1992年アメリカ
監督:デビッド・セルツァー
出演者:マイケル・ダグラス 、メラニー・グリフィス 、リーアム・ニーソン 、ジョン・ギールグッド
☆☆☆ 英語はshinning through メラニーグリフィス、マイケルダグラス、二人とも好きな俳優です。アメリカで育った、ドイツ移民とアイリッシュのハーフの彼女が第2次世界大戦のドイツで捨て身の諜報活動、マイケルダグラスとの純愛がかなりぐっと来ました。
オーシャン・オブ・ファイアー 2004年アメリカ
監督:ジョー・ジョンストン
出演者:ヴィゴ・モーテンセン 、オマー・シャリフ 、ズレイカ・ロビンソン 、ルイーズ・ロンバード
☆☆☆
ヴィゴモーテンセン(ロードオブザリングのアラルゴン王子)の、実話を元にした映画です。
アメリカ先住民と白人の間に生まれたカウボーイ、野生馬と共に長距離踏破の記録を次々に生んだ男がサウジでのレース参加。4800キロを踏破します。砂嵐、流砂、謀略を乗り越えて勝利を手にし、父祖の地をアメリカから買い戻す。馬が魅力的、またサウジのイメージが膨らみました。
メイキング場面も映画を観てから見ると、その自然のすさまじさがわかって面白かったわ。

プラダを着た悪魔 2006年アメリカ
監督:デビッド・フランケル
出演者:アン・ハサウェイ 、メリル・ストリープ 、スタンリー・トゥッチ 、エミリー・ブラント 、サイモン・ベイカー
☆☆☆ メリルストリープが好演、アンハサウェイは「プリティプリンセス」でかわいかった女優ですね。仕事の鬼、なかなか面白かったです。男なら悪魔といわれず、やり手といわれるんですね。
ストーリーはある意味単純だけど、結末もよかったわ。
ナイロビの蜂 2005年イギリス
監督:フェルナンド・メイレレス
原作者:ジョン・ル・カレ
出演者:レイフ・ファインズ 、レイチェル・ワイズ 、ダニー・ヒューストン 、ユベール・クンデ 、
☆☆☆ 大国がらみの製薬会社のアフリカで行っている非人道的な新薬の治験にからむサスペンス。「イングリッシュペイシェント」のレイフ・ファインズ、「スターリングラード」のレイチェルワイズ。なかなかよかったです。レイチェルワイズはこれでアカデミー助演女優賞をとっていますね。
ザ・センチネル 2004年アメリカ
原作者:ジェラルド・ペティヴィッチ
監督:クラーク・ジョンソン
出演者:マイケル・ダグラス 、キーファー・サザーランド 、エヴァ・ロンゴリア 、キム・ベイシンガー
☆☆ 主演の二人に惹かれて借りましたが、今ひとつでしたね。大統領のシークレットサービスがファーストレディーとほんとに出来ちゃってるなんて考えられない。原作はたぶんその辺を無理なく描いているんだろうと思いつつ、設定に無理があるし、その他の詰めが甘過ぎる。新作借りて損をしました。
インサイドマン 2006年 アメリカ
監督 スパイク・リー
出演 デンゼル・ワシントン 、クライヴ・オーウェン 、ジョディ・フォスター 、クリストファー・プラマー 、ウィレム・デフォー 、キウェテル・イジョフォー
☆☆☆ 銀行強盗グループと事件解決に向けて奔走する捜査官、そして現場に駆けつけた女性交渉人らの心理戦を描いたサスペンス。監督は『25時』のスパイク・リーが務め、監督とは『マルコムX』以来2度目のタッグを組んだデンゼル・ワシントンが主人公の捜査官にふんする。銀行強盗をクライブ・オーウェン、交渉人をジョディ・フォスターが演じ、ハリウッドを代表する演技派たち豪華キャストの手に汗握る演技合戦が見どころ。(シネマトゥデイより)
デンゼルワシントンいいですね。なかなか洒落た映画でした。
内容的にはわかりやすい。
ゴッドディーバ 2004年フランス
監督:エンキ・ビラル
脚本:エンキ・ビラル
出演者:シャーロット・ランプリング 、トーマス・クレッチマン 、リンダ・アルディ
☆☆☆ 80年代以降の様々なSF大作に影響を与えたグラフィック・アート界の巨匠、エンキ・ビラルが放つ驚愕のVFXエンタテイメント!ミス・フランスのトップモデル、リンダ・アルディを主演に迎え、イメジネーションの限界に迫るビジュアルイメージの中で、儚いほどに深い哀しみを描き出す。映像と禁断の愛が訴えかけるスクリーンの中の異次元に、日常を忘れて浸かりたい一作品。(作品紹介より)というような内容でなかなか面白かったです。
アーティスティックな映像でそれだけでも楽しめます。
ダヴィンチコード 2006年 アメリカ
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ジャン・レノ、
☆☆☆ これは原作を読みましたが、映画も結構面白かったですね。
利は映画だけでしたけど、面白がっていました。
トムハンクスも適役だったと思います。シラスのイメージも、その他の役者も原作のイメージに近かったと思います。
ヨーロッパの風景など、映画で補強された面もありますね。

シリアナ
2006年アメリカ
監督:スティーブン・ギャガン
製作総指揮:ジョージ・クルーニー
出演者:ジョージ・クルーニー 、マット・デイモン 、ジェフリー・ライト 、クリス・クーパー 、ウィリアム・ハート 、マザール・ムニール
☆☆☆
「シリアナ」とは〈イラン・イラク・シリアがひとつの民族国家になることを想定する、アメリカによる中東再建計画〉だそうです。
シリアとイラクとイランの同盟を画策するあるCIA工作員、ジョージクルーニー、石油の採掘権を得るためにアラビアに派遣されたアメリカ人の青年マットデイモン、巨大石油会社の顧問弁護士の黒人青年。この三人のエピソードに、テロ組織に取り込まれたパキスタン青年が絡み、とにかく、どんどんストーリーがハードに進んでいく。アメリカのブッシュ政権の裏に、利権をめぐる巨大企業の影。そしてつぶされる理想に燃えた王子と、取り込まれるあほ王子。まあこんな感じのストーリーでした。元CIA工作員のノンフィクションがヒントになったそうです。しかし、アメリカはあれですね。なんという国かと思いました。 「ロード オブ ウォー」を見た後だけにいっそうでしたね。
ジョージクルーニーが中年ぶとりになって、健闘しています。捨て駒のリアルさがにじみ出ていました。見てよかったと思う映画です。


コールド・マウンテン

2003年アメリカ
監督:アンソニー・ミンゲラ
原作者:チャールズ・フレイジャー
脚本:アンソニー・ミンゲラ
出演者:ニコール・キッドマン 、ジュード・ロウ 、レニー・ゼルウィガー 、ドナルド・サザーランド 、フィリップ・シーモア・ホフマン
☆☆☆ アカデミー賞(2003年)第76回 助演女優賞(レニー・ゼルウィガー)、主演男優賞ノミネート(ジュード・ロウ)
『イングリッシュ・ペイシェント』を手掛けたアンソニー・ミンゲラ監督。全米図書賞を受賞したチャールズ・フレイジャーのベストセラー小説を完全映画化した本作は、全米での公開と同時に感動の嵐を巻き起こし、レニー・ゼルウィガーの助演女優賞受賞を含む最多8部門を2003年度のゴールデン・グローブ賞で受賞。恋人が待つ故郷へと500キロもの道のりを歩み始めた男と、彼を待つために故郷を離れまいと誓った女。
と名作の呼び声高かったようですが。まあまあでした。ジュードロウは相変わらず美しい。ニコールキッドマンは普通でしたね。

ブリジットジョーンズの日記
2001年イギリス
監督:シャロン・マグワイア
原作者:ヘレン・フィールディング
出演者:レニー・ゼルウィガー 、ヒュー・グラント 、コリン・ファース 、ジェマ・ジョーンズ 、ジム・ブロードベント 、シャーリー・ヘンダーソン
☆☆☆ ロンドンのノッティング・ヒルでひとり暮らしをするブリジットは32歳のシングルトン(=独りで立派に生きていける独身者)。夢は、体重を減らして、たばことお酒を控え、キャリアを積んで、素敵な男をゲットすること。そこで、彼女は日記をつけることにするが、早速プレイボーイの上司と恋に落ちるも裏ぎられ、親の紹介で会った弁護士はトナカイ模様のセーターを着たダサ男。何をやっても上手く行かない毎日にイライラ。ゲイの友人と親友達とヤケ酒を飲んではうさ晴らし。そんなドジでけなげなブリジットの恋の行方を描く自分発見物語。
世界で500万部の売り上げを記録した同名ベストセラーの映画化。これはゼルウィガーにははまり役でしたね。ヒューグラントが気障な振られ役というのが珍しい。

ビッグフィッシュ
2003年アメリカ
音楽:ダニー エルフマン
出演者:ユアン・マクレガー 、アルバート・フィニー 、ビリー・クラダップ 、ジェシカ・ラング 、ヘレナ・ボナム・カーター 、スティーブ・ブシェミ 、ダニー・デヴィート 、アリソン・ローマン 、
☆☆☆ 息子が主役であるべき結婚式で、父の語る“息子が産まれた日に釣った巨大魚”の物語が注目を集めた。それから3年間、父と息子は疎遠になり、そして今、ウィルは病に倒れた父のもとに向かっている。幻想的な描写で、夢と感動を映画に乗せて届け続けるティム・バートン監督の作品。 1998年にアメリカで発刊されベストセラーを記録したダニエル・ウォレスによる同名小説を映画化。美しい映像の中で人間や生命の素晴らしさを綴って行く。おとぎ話を語る事で愛情を伝えようとする父と、そんな父の愛に気付けず愛情を求め続ける息子。予想以上によかった、楽しい映画でした。でも期待してみると、それほどでもないかも。

薔薇の名前
1986年フランス/イタリア/西ドイツ
監督:ジャン・ジャック・アノー
原作者:ウンベルト・エーコ
撮影:トニーノ デリ コリ
出演者:ショーン・コネリー 、F.マーリー エイブラハム 、クリスチャン・スレーター
☆☆☆ 重厚なでき。面白かったですね。
暗黒時代のキリスト教における「笑い」の書をめぐる推理サスペンスです。
ショーンコネリーは最高の魅力を発していました。
クリスチャンスレーターはほんとに若くて、それらしい。
一回はビデオで、もう一回はBSで、2度見ました。2度とも引き込まれましたね。
あのあと、その時代を描いた堀田善衞の「路上の人」を読んで、いっそう面白く感じました。

ビー クール
2005年アメリカ
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演者:ジョン・トラボルタ 、ユマ・サーマン 、ハーヴェイ・カイテル
トラボルタ、ユマサーマン、ハーベイカイテルあと、いい俳優が何人も出ていました。演技のよさで見せようとしたのでしょうけど、いかんせん脚本が軽すぎる。

ハイドアンドシーク
2005年アメリカ
監督:ジョン・ポルソン
出演者:ロバート・デ・ニーロ 、ダコタ・ファニング 、ファムケ・ヤンセン
☆☆ 評価は☆一つ。「シークレットウィンドウ」ジョニーデップの2番煎じという感じで途中からわかっちゃいました。「シークレットウィンドウ」はスティーブンキング原作で、それなりの怖さをうまく出していましたが。これは脚本も今ひとつ。でも子役の女の子はうまかったですね。彼女は宇宙戦争でも、トムクルーズの娘役で印象に残っていましたが、

ラストキングス
1997年アメリカ
脚本監督:ピーター・オファロン
出演者:クリストファー・ウォーケン 、ショーン・パトリック・フラナリー 、ヘンリー・トーマス
☆☆☆ 結構面白かったです。
小品でしたがクリストファーウォ−ケンがいい味出してました。
彼は好きな俳優です。
若手もなかなかよかったわ。

ベニスの商人
原作者:ウィリアム・シェイクスピア
監督:マイケル・ラドフォード
出演者:アル・パチーノ 、ジェレミー・アイアンズ 、ジョセフ・ファインズ 、リン コリンズ 、ズレイカ・ロビンソン
☆☆☆ ご存知シェークスピアの『ベニスの商人』アルパチーノがユダヤの金貸しを演じて、秀逸でした。その他の脇も、芸達者ぞろい。なかなかよかったです。

Shall we dance
リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン。 ☆☆☆
日本の周防正行監督の「Shall we ダンス」のリメイクです。日本の役所公司もはまり役で、脇もとっても面白かったんですが、あれは男の映画、こちらは女性向きと言っていいかと思います。ww
女性である私としてはアメリカ版がよかったわ。利と一緒に日本版を見たあと、何で奥さんと一緒にやらないのかと、ぶーたれていましたが、こちらは私の希望通り、スーザンサランドンがやっぱりいいですね。ナイスキャスティングです。ジェニファーロペスはあまり好きな女優ではありません。
しかし、タキシードと赤い薔薇の似合う役者はリチャードギアですね。
「プリティウーマン」も素敵でしたが。

オリバーツイスト
2005年
原作者:チャールズ・ディケンズ
監督:ロマン・ポランスキー
出演者:バーニー・クラーク 、ベン・キングズレー 、ハリー・イーデン 、ジェイミー フォアマン 、エドワード ハードウィック
☆☆☆ イギリスの文豪、チャールズ・ディケンズの小説を“戦場のピアニスト”でアカデミー賞監督賞を受賞したロマン・ポランスキーが映画化した作品。小説を昔読んではいましたが、ほとんど忘れていましたから、それなりによかった。


ロード・オブ・ウォー

2005年アメリカ
監督:アンドリュー・ニコル
出演者:ニコラス・ケイジ 、イーサン・ホーク 、ジャレッド・レト 、ブリジット・モイナハン 、イアン・ホルム 、ドナルド・サザーランド
☆☆☆ 死の商人として稼ぐある男のお話。
ちょっとコミカルに、でもどうしようもなく紛争を支援する5大国の現実が、結構ショックでした。実話です。

ムーランルージュ
2001年アメリカ
監督:バズ・ラーマン
出演者:ニコール・キッドマン 、ユアン・マクレガー 、リチャード・ロクスバーグ 、ジョン・レグイザモ
☆☆☆
アカデミー賞(2001年)第74回 衣装デザイン賞、作品賞ノミネート、主演女優賞ノミネート(ニコール・キッドマン)ゴールデングローブ賞(2001年)第59回 作品賞(ミュージカル/コメディ部門)、主演女優賞(ニコール・キッドマン)、音楽賞(クレイグ アームストロング)
第54回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、高い評価を得たバズ・ラーマン監督の話題作。一世紀前のパリを舞台に、短く燃えた愛の物語を描く斬新なスタイルのミュージカル。全編に散りばめられたマドンナ、デビッド・ボウイらのポップ・ミュージック、息もつかせぬスピーディーな展開、まばゆいほどのゴージャスなセットによって生み出された魅惑の世界。二コール・キッドマンが最高の美しさ。ユアン・マクレガーも素敵。シカゴより楽しめました。


トーチソングトリロジー
1988年アメリカ
脚本:ハーヴェイ・ファイアスティン
監督:ポール・ボガート
出演者:マシュー・ブロデリック 、ハーヴェイ・ファイアスティン 、アン・バンクロフト
☆☆☆
1980年代のニューヨーク、ブルックリンに住むゲイの話。アンバンクロフト、マシューブロデリック。
以前からいいよと勧められていてやっと見ました。
いい映画でした。普通の家庭で育った男の子が、ゲイとしてショウビジネスの世界へ、自分を責める母、受け入れる父と弟。
恋人との結婚を決め、ゲイの養子を迎え入れようとする矢先に彼を失い、老いた母と再会する。自分を認めようとしない母との葛藤の中で、自分がどう生きたいか、話しているうちに気づく。
最後は母も、彼をそのまま受け入れる。
マシューブロデリックは名優ですね。脇もとてもいい。
久々に、じっくり見てしまいました。

ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ 1998年 イギリス
監督 アナンド・タッカー
音楽 バーリントン・フェロング
エミリー・ワトソン
レイチェル・グリフィス
ジェームズ・フレイン
デヴィッド・モリセイ 、
☆☆☆
今は亡き今世紀最高のチェリストと言われたジャクリーヌデュプレの生涯を描いた作品。
英国音楽界のトップチェリスト ジャクリーヌ・デュ・プレは28歳で多発性筋硬化症という音楽家にとっては致命的な病に冒され、42歳の若さで亡くなった。彼女の素顔を、実の姉弟が執筆した小説を元に映画化。極度のストレスにより崩壊していくデュプレが鋭いタッチで描かれている。デュプレ役の女優エミリーワトソンがすごい。エミリーワトソンは以前「奇跡の海」でうまい女優だと思っていたが、やはり彼女にしてこの映画ありといえるだろう。
チェロがこんなにすばらしい音をつむぎだすのかと、驚愕。
デュプレが使っていた「ストラディバリウスのダヴィドフ」というチェロは今はヨーヨーマが持っているとか。音楽を聴くだけでも価値がある。デュプレのCDが欲しいわ。

ラヴェンダーの咲く庭で 2004年 イギリス
監督 チャールズ・ダンス
原作 ウィリアム・J・ロック
ジュディ・デンチ
マギー・スミス
ダニエル・ブリュール
ナターシャ・マケルホーン
☆☆☆ 原題は「Ladies in Lavender」、姉と妹が静かに余生を送るイギリスのとある漁村。家のそばの海岸に流れ着いた美しいヴァイオリニストの青年の世話をするうち、未婚の妹は彼に恋心を抱く。寡婦である姉と違い、妹の心は少女のまま。
デンチは、時に美しく、時に狂おしく、年老いた姿の中に実にみずみずしい感性が光る。ジュディデンチは以前シッピングニュースでもいい女優だと思っていたが、ここでも彼女のうまさは秀逸。物語はシンプルだが、イングランドの田舎町、そこで営々と働く人々の姿、温かさ、海辺の風景と庭の美しさが圧巻。

司祭
1994年イギリス
アントニア・バード 監督:
ライナス・ローチ 、
トム・ウィルキンソン 、
ロバート・カーライル
☆☆☆☆ こんなに感動した映画は久しぶり。理想に燃えた若く美しいカソリックの司祭が、イギリスのある教会に配属された。教会を訪れる父親の性的虐待におびえる少女、その少女を何とか救おうと苦悩する青年司祭はゲイでもあった。キリスト教のタブーである、ゲイと、近親相姦。彼をかばう上司がいい。教区の中で阻害される羽目になった主人公はそれでも司祭を辞めない。旧弊なキリスト教徒の中での彼の苦しみをイエスキリストはどのようなまなざしで見るのだろうか。

ミスティックリバー
2003年アメリカ
クリントイーストウッド監督
ショーン・ペン、
ティム・ロビンス、
ケビン・ベーコン
ローレンス・フィッシュバーン
☆☆☆ 全米でベストセラーとなったデニス・ルヘインの同名小説をクリント・イーストウッドが演技派俳優を揃え映画化した。ボストンの下町を舞台に、3人の幼馴染の少年時代のある事件を発端に、3人は25年後の殺人事件につながっていく。暗い、やるせない映画である。ストーリーについて詳しくは語らないが、この名優たちがあってのこの映画だ。最後に道路の縁石に腰掛けたショーンペンの表情がこの事件のやるせなさを如実に物語っている。お勧め度が低いのは、余りにもつらい映画だからだ。

21グラム
2003年アメリカ
監督:シドニー・ポラック
ショーン・ペン
ナオミ・ワッツ
ベネチオ・デル・トロ
シャルロット・ゲンズブール
☆☆☆ 交通事故で愛する夫と娘をひき殺されたクリスティーナは生きる目的を失い、自暴自棄になっていた。なくなった夫の心臓を移植され、生を取り戻したショーン・ペンは提供者の妻を探し出し、密かに守ろうとする。殺した男と家族もその犯した罪の重さに苦しい思いをしている。男は前科者だった。過去と、現在が交互に錯綜し、次第に現在につながっていく。名優の演技が見るものを映画に引き込んでいく。
ショーンペンは秀逸。ナオミワッツ、べネチオデルトロもうまい。いい映画でした。

インタープリター
2005年アメリカ
シドニー・ポラック監督
ニコール・キッドマン
ショーン・ペン
☆☆☆
国連で同時通訳者として働いていたシルヴィアはある日通訳ブースで、アフリカの某国大統領の暗殺計画を聞いてしまう。それから命を狙われることに。大統領警護に当たるショーンペンは彼女をも警護するうちに彼女の過去を知るようになる。
アフリカのその国で地雷によって両親を失った彼女と兄が、どんな活動をしてきたのか、なぞが次第に解き明かされていく。テロ、民族紛争、国連の存在意義なども絡め見ごたえがあった。二コールキッドマンはうまくなった。ショーン・ペンはさすが、彼の作品はどれもはずれがありません。

訴訟 1990年アメリカ
マイケル・アプテッド監督
ジーン・ハックマン
メアリー・エリザベス・マストラントニオ
☆☆☆ 運転中の車が突然炎上し、生涯車椅子で生活するはめになった男が自動車会社を訴える。原告側に父・ウォード、被告側に娘・マギー。ともに弁護士という職業に就きながら、巨大企業犯罪を通して対決する父娘の対決は迫力。世代間の対立と家族の絆を描く法廷ドラマ。ジーンハックマンはやはり重厚な存在感があります。

カレンダーガールズ
2003年イギリス
ナイジェル・コール 監督
ヘレン・ミレン
ジュリー・ウォルターズ
ペネロープ・ウィルストン
シアラン・ハインズ
☆☆☆
これは実話である。イギリスの小さな村の女性たちが、女性協会のイベントで癌撲滅に寄付をしようと、夫を癌で亡くした50代の友人のために、自分たちのヌードのカレンダーを作る。花を育てるのが好きだった亡くなった夫が、妻に「盛りを過ぎても美しく誇らしげに咲くヨークシャーの花」の話をしたのがきっかけだった。夫たちやそれを取り巻く家族の問題をチラッと描きながら、すばらしいカレンダーが出来上がった。それは大きな反響を呼ぶ。詳しく書くとネタばれになるので、やめますが。女性たちがとてもいい。われわれの世代はきっと面白く感じるはずです。カレンダーが出来上がるまでは少し冗長に感じるが、それがあるからこそ、後半が生きる。DVDだと最後にメイキングのシーンや、インタビューがあるので、それを見るとより興味が感じられる。この映画の利益も含め結果的に50万ポンド以上が癌撲滅運動に寄付されている。

パッション 2004年
メル・ギブソン監督
ジム・カヴィーゼル
モニカ・ベルッチ
マヤ・モンゲルステルン
☆☆
キリストの最後の12時間を描いた作品。ゲッセマネで捕らえられ、ピラトの裁判を受け、ゴルゴダの丘で、十字架にかけられるイエスキリスト。あまりの凄惨さにR指定を受けた。人の罪をすべて引き受け、イエスは死ぬ。あれほどの苦痛。
彼の受ける鞭の一振り一振りがすべて人の犯した罪の重さなのだろう。
母であるマリアのキリストに注ぐ視線にすべての母の苦しみがある。
父と子と精霊、三位一体の神の存在、キリストは、人の罪をあがなう為にこの地に使わされた神の子である。脚本は、ラテン語(ローマ人)とアラム語(エルサレム人)
でかかれている。ピラト総督のエピソードは聖書にはないが、彼の苦悩は現代人のものか。見るなら、このサイトで予備知識を。http://www.herald.co.jp/official/passion/special/
クリスチャンではない私にはちょっと理解不能のところがある。

スモーク 1995年アメリカ/日本
監督:ウェイン・ワン
ハーヴェイ・カイテル 、
ウィリアム・ハート 、
ストッカード・チャニング 、
☆☆☆☆ ベルリン映画祭審査員特別賞
ブルックリンの小さな煙草屋の主人であるオーギーは14年間毎日同じ場所の同じ時刻の写真を撮り続けている。店の常連客の作家と彼らを取り巻く人々との日常。登場人物それぞれのエピソードが心に染み入る名作。暖かみのある演出と映像、ウィリアムハートともいい。
戦場のピアニスト 2002年ポーランド・フランス
監督ロマン・ポランスキー
エイドリアン・ブロディ 、
トーマス・クレッシュマン 、
フランク・フィンレイ
☆☆☆☆
◎アカデミー賞(2003年)第75回 脚色賞 、主演男優賞
◎カンヌ映画祭(2002年)第55回 最高賞
◎全米批評家協会賞(2002年)第37回 作品賞 、監督賞、脚本賞 、主演男優賞

こういう映画はある程度予想がつくという気分で見はじめたが、いい意味で予想を覆された。実在する音楽家シュピルマン氏の自伝に、ロマンポランスキー監督のポーランドにおける実体験(ゲットーからの脱出)が重ねあわされ、実にリアルで長い時間を飽きさせない。家族との別離はお定まりだが、ポーランド人の芸術家仲間の友情、そして、ドイツ人将校の音楽を愛する心が彼を救う。シュピルマンにはヒーロー的要素はなく、生への執着、想像を絶する忍耐が胸に迫る。
実話だけに説得力がある。お勧めです。
ピアノを弾く場面は思ったより少ないが、エイドリアンブロディの演奏はいい。

ジョンQ 監督:ニック・カサベテス
デンゼル・ワシントン 、
アン・ヘッチ 、
レイ・リオッタ 、
ロバート・デュバル 、
ジェームズ・ウッズ
☆☆☆

不況の中、金がないため適切な医療が受けられず、みすみす死を待つしかな息子のために、病院を占拠し人質をとって立てこもるという強硬手段をとるしかなかった父親。金があるものしか救われない医療の現状と保険制度の盲点は現実に起こりうるものとして考えさせられる。子供のために命をかける父の深いまなざしは胸を打つ。予想外のよさ。デンゼルワシントンの涙は忘れられない。彼はシドニー・ポワチエ以来の出色の俳優だ。

大いなる遺産 1997年アメリカ
監督:アルフォンソ・クアロン
原作者:チャールズ・ディケンズ
イーサン・ホーク 、
グウィネス・パルトロウ 、
ロバート・デ・ニーロ 、
ハンク・アザリア 、
クリス・クーパー 、
アン・バンクロフト 、
キム・ディケンズ
☆☆☆ 絵を描くことが大好きな少年フィンは突然浅瀬に現われた脱獄囚ラスティグ(ロバート・でニーロ)に逃亡の手助けを強要された。その衝撃的な出来事から間もなく、大富豪ディンズムア夫人の屋敷−失われた楽園−を訪れたフィンは夫人の姪で美しい少女エステラと運命的な出会いをする。貧しかった少年が、様々な人と出会い援助を受け成長していく。久々のアンバンクロフトは存在感がある。映像もいい。イーサン・ホーク、グイネス・パルトロウは適役。重厚な仕上がりになっている。
恋に落ちたシェクスピア 1998年
アメリカ/イギリス
監督:ジョン・マッデン
グウィネス・パルトロウ 、ジョセフ・ファインズ 、
ベン・アフレック 、
コリン・ファース 、
ジュディ・デンチ 、
ジェフリー・ラッシュ
トム・ウィルキンソン
ルパート・エベレット
ジム・カーター
☆☆☆ アカデミー賞(1998年)第71回 作品賞 、脚本賞(トム・ストッパード) 、脚本賞(マーク・ノーマン) 、主演女優賞(グウィネス・パルトロウ) 、助演女優賞(ジュディ・デンチ) 、オリジナル作曲賞 、衣装デザイン賞
ゴールデングローブ賞(1998年)第56回 作品賞(ミュージカル/コメディ部門) 、脚本賞(トム・ストッパード) 、脚本賞(マーク・ノーマン) 、主演女優賞(グウィネス・パルトロウ)
全米批評家協会賞(1998年)第33回 助演女優賞(ジュディ・デンチ)
劇作家シェイクスピアの恋物語。「ロミオ&ジュリエット」や「十二夜」のルーツを新解釈でコミカルに描く。(ツタヤオンライン作品紹介より)
作品としてはよく出来ていると思う。衣装が素晴らしい。
アメリカン・ビューティー
〔ヒューマン〕
1999年アメリカ
サム・メンデス監督
ケビン・スペイシー
アネット・ベニング
ソーラ・バーチ
☆☆☆
アメリカの中流家庭を舞台に、父親が娘の親友に恋した瞬間、家族は崩壊をはじめ、意外な事件に。アカデミー賞主要5部門と、ゴールデングローブ賞を受賞。
若い人は多分、いやな映画だと思うだろう。
ある程度人生を経た人が見ると、ドカンとかまされる感じか。誰にでもありうる隠された内面、妄想ををこうも美的?に描き、そしてそれをアメリカン・ビューティーと名づけた皮肉。
不動産屋の営業ウーマンである妻役のアネットベニングが私にとっては切なく、夫役のケビンスペイシーが私の夫にとってはいとしい。そんな映画である。

シッピングニュース
〔ヒューマン〕
2001年アメリカ
ラッセ・ハルストレム監督
ケビン・スペイシー
ジュリアンムーア
ケイトブランシェット
ジュディ・デンチ
☆☆☆
この監督はショコラ、ギルバート・グレイプ、サイダーハウスルールの監督なんですね。知らずに見ましたが、やはりよかった。
評はいまひとつというのが多かったようですが、私はこの監督の作品の中で一番好きな映画でした。ニューファンドランドの荒涼とした風景の中に、荒涼とした心の風景を抱えた中年の男(ケビンス・ペイシー)が娘とともに移り住む。シッピングニュースというのは、漁業に生きるこの島の住民のための船舶関係の地元誌。
その生活になじんでいくに連れ、はじめは点描でしかなかった島の住民たちが生き生きと動き始める。最後はハッピーエンド。スペイシーの姉役のジュディデンチの存在感もすごい。心に残る映画です。

ブリキの太鼓
(シリアス)
1979年フランス・西ドイツ
フォルカーシュレンドルフ監督
ダーヴィット・ベンネンド
マリオ・アドルフ
アングラ・ヴィングラ
☆☆☆☆
ギュンターグラス(1959)
原作
3才の誕生日に、大人にならない決心をしたオスカルはいつまでも3才のままブリキの太鼓を叩き続ける。彼が奇妙な叫びをあげるときガラス窓が次々と砕け散る。20世紀前半、激動のダンツィヒに住まう小市民を、成長しない子供という局外者の視点から観察し、その犯罪性・偽善性までも冷徹に描ききったことが発表当時から高い評価を得ており、グラスのノーベル文学賞受賞時には、ドイツ統一をめぐって激しい議論をくりひろげた論敵マルティン=ヴァルザーも「グラスは『ブリキの太鼓』だけでノーベル賞受賞に値した」と述べたほど。カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー賞を獲得している。こんなに重い映画ははじめてみた、大きな深い川に流れにも似たヨーロッパの歴史の厚みと暗さを感じさせる内容である。、非現実的な奇怪さと、詳細なデータに裏付けられたリアリティーの同居する不思議な作風である。

ニューシネマパラダイス 1989年イタリア・フランス
ジュゼッペ・トルマト−レ監督
フィリップ・ノワレ
ジャック・ペラン
☆☆☆☆
アカデミー外国語映画賞、カンヌ映画祭審査員特別グランプリ受賞。
 1940〜50年代。シチリアの小さな村の映画館「パラダイス座」。映画に魅せられた少年トトと映写技師アルフレードとの出会い、村人すべてが映画を愛し、笑い、怒り、そして泣く。少年は村を出て都会の人となり、映画監督として名をあげる。しかし、成功したトトがアルフレードの死を知って帰郷したとき、自分が失ったものを知る。
 名作のさわりの部分がいくつも挿入されていて、楽しい。映画好きにはこたえられない。
 フィリップ・ノワレがいい。

ロードオブザリング
(ファンタジー)
2001年
ピータージャクソン監督
イライジャ・ウッド イアン・マッケラン
ヴィゴモ-テンセン リブ・タイラーhttp://www.lotr.jp/
☆☆☆☆

.トールキンの古典的名作『指輪物語』を映画化
トールキンが原作を書いたのは第二次世界大戦をはさんだ前後10年。
自然環境への意識や、堕落や戦争など抗いがたい力に対する戦いという先見性のあるテーマから、若者の反体制文化の象徴的な存在になったそうである。この壮大な叙事詩はあまりにスケールが大きく、緻密なため、映像にすることは不可能だといわれていたが、ピータージャクソン監督は、ニュージーランドの自然をバックにSFXを駆使し、すばらしい映像を作り上げた。配役もよい。主役のフロドを演じるイライジャウッドは、まさに適役、魔法使いのガンダルフを演じるイアン・マッケランは「ゴッド・アンド・モンスター」でアカデミー主演男優賞を、エルフの王妃ケイトブランシェットは「エリザベス」でアカデミー主演女優賞を、ビルボ・バギンズを演じるイアンホルムは舞台俳優で、「炎のランナー」で助演男優賞を得ている。
面白い、感動する、3時間以上という長さを感じさせない。
「指輪物語」はロールプレイング・ゲームの原点とも言われ、大ヒットゲームの「ファイナル・ファンタジー」や「ドラゴン・クエスト」にも影響を与えたといわれている。


ピアノレッスン
〔ラブストーリー?)
1993年オーストラリア
ジェーン・カンピオン監督
ホリーハンター 
ハ−ベイ・カイテル
☆☆☆☆ 寡婦であったエイダは、幼い娘と一台のピアノと共にまだ見も知らぬ男のもとへと嫁いでゆく。口がきけない彼女にとってピアノは言葉であり、彼女の全てだった。男は「スモーク」のハーベイカイテル。 19世紀半ばのニュージーランドを舞台に、言葉をピアノに託したある女性の激しい愛の物語。劇中でピアノソロの演奏もこなしたホリー・ハンターがアカデミー、カンヌ両方の主演女優賞を獲得。女性監督ジェーン・カンピオンによる骨太の演出、マイケル・ナイマンの音楽も加わって世界中に衝撃を与えた名作。子役のアンナ・パキンも11歳でアカデミー賞助演女優賞を受賞した。ホリー・ハンターがすごい。ハーベイカイテルも、野生むき出しのように演じながら、細やかな情感をよく出している。秀逸。
シャイン
〔ヒューマン〕
1995年オーストラリア
スコットヒックス監督
ジェフリー・ラッシュ
ノア・テイラー
アーミン・ミューラー・スタール
☆☆☆☆ 厳格な父の期待を背負い、ピアニストを目指すデヴィッド。名門音楽学校に留学するが、あまりにも繊細な彼の精神は、成長する中で破綻をきたしてしまう。一度は社会から葬り去られてしまった彼だったが、10年後、退院した彼はさまざまな出会いを通じて、再びステージに立つ。実在のピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの半生をラフマニノフやショパンなどの名曲にのせて、ドラマチックに描き出しています。すばらしい音楽、デヴィッドの繊細な心が胸を打ちます。
奇跡の海
〔ラブストーリー)
1996年デンマーク
ラース・フォントリア−
エミリー・ワトソン ステラン・スカルスゲールド
☆☆☆ 愛する男性が大怪我を負い全身麻痺になった時、ひとりの女性が強いられた辛い決断・・・。浮気をする事で夫の病を治そうとする人妻の純真な愛を描いたラブストーリー。カンヌ映画祭審査員特別大賞受賞。
引き込まれる映画。
海の上のピアニスト〔ヒューマン〕 1999年
ジュゼッペ・トルマト−レ監督〔ニューシネマパラダイス〕
ティム・ロス ブルート・テイラー
☆☆☆ 私としては最高に好きな映画でした。音楽がいい、ティム・ロスの表情がいい。もう一度見たい映画。ゴールデングローブ音楽賞。
パッチ・アダムス
〔ヒューマン〕
1998年
トム・シャディヤック監督
ロビン・ウィリアムズ モニカ・ポッター
☆☆☆ 精神科医の知り合いに、これは絶対見たほうがいいと薦められたものです。
実話。精神科医パッチ・アダムスの半生。元々精神患者であったパッチは笑いが癒しになることを発見し、精神科医になる為に医大に入学する。
私は心から感動。すばらしい映画です。
エリン・ブロコビッチ〔社会派)
2000年
スティーブン・ソダ−バーグ監督
ジュリア・ロバーツ アルバート・フィに−
☆☆☆ 実話、普通の未婚の母が、ふとしたことがきっかけで、水質汚染の実態を知り、保険会社を相手に戦いをはじめる。
痛快、面白い。ジュリア・ロバーツがいい。お勧めです。
バグダッド・カフェ
〔ヒューマン〕
1987年
パーシーアドロン監督
マリアンネ・ゼーゲブレヒト
ジャック・パランス CCH・バウンダー
☆☆☆☆ アメリカ西部のモハーベ砂漠にある小さなモーテルにドイツ人女性ジャスミンが訪れ、人々の心を次第に和ませていく。ハイウェイ沿いを大きい鞄を持って歩いてくるジャスミンの姿と主題歌「コーリング・ユー」が心に残ります.2回見たけど、2回ともよかった。
マディソン郡の橋
〔ラブストーリー)
1995年
クリント・イーストウッド監督
メリル・ストリープ 
クリントイーストウッド
☆☆☆☆ 小説はありきたりのメロドラマという感じだったけど。役者を得て、小説をはるかにしのいでいます。アイオワ州マディソン郡で出会った写真家と平凡な主婦が恋に落ちる。が、彼女は、家族のために彼をあきらめ、彼との4日間の思い出を糧に生きていく。クリント・イーストウッド、メリルストリープの抑えた演技がいい。小説を読んで、つまらないと思った人は是非見てください。
アポロ13
〔シリアス〕
1995年
ロン・ハワード監督
トム・ハンクス ケビン・ベーコン
エド・ハリス
☆☆☆☆

3人の宇宙飛行士をのせたアポロ13号。しかし、月面着陸目前で爆発事故を起こし、致命的なダメージを受けてしまう・・・。NASAは総力を結集して3人の救出にあたるが・・・。アポロ11号の後、17号にいたるまでアポロ計画は続いたが、そんな中で唯一失敗したのが13号で、全員無事生還という偉業を遂げた。本作では、これまであまりマスコミで伝えられなかった事故の全容をリアルに描いた真実の物語です。トム・ハンクス、ケビン・ベーコン、エド・ハリス、これでこの人たちのファンになりました。
手に汗握る展開、お勧めです。
ショーシャンクの空に
(ヒューマン)
1994年
フランク・ダラボン監督
ティム・ロビンス モーガン・フリ−マン
☆☆☆☆ 妻とその愛人を殺した罪で終身刑となったエリート銀行員アンディ。無実の罪のために、20年にも渡る服役生活を送るが、その中でも希望を失わなかった彼にやがて奇跡が起きる…。原作はスティーブン・キングの小説。絶対お勧め、面白いです。
スタンドバイミー
〔青春〕
1986年
ロブ・ライナー監督
ウィル・ウィ−トン リバー・フェニックス コリー・フェルドマン
☆☆☆
オレゴンの片田舎に住む4人の少年たち。夏休み、行方不明になった少年の死体を発見しようと、線路沿いを歩いて少年4人がでかけたちょっとした冒険旅行。ノスタルジックな物語にさわやかな映像美がマッチした秀作。音楽はもちろん、なくなってしまったリバー・フェニックスが最高でした。原作スティーブン・キング。ちょっとキングらしくない内容ですが。
グリーンマイル
(ヒューマン〕
1999年
フランク・ダラボン監督
トム・ハンクス デビッド・モース
ボニ−・ハント
☆☆☆ 大恐慌時代の1935年。ポールはジョージア州にある刑務所の、死刑囚舎房の看守主任。同僚と共に"グリーンマイル"と呼ばれる通路に続く電気椅子で、受刑者を心安らかに死なせてやるのが最大の勤めだった。ある日、双子の少女を惨殺した罪で、大男の黒人コーフィーが送られてきた。それ以来、不思議な出来事が次々と起こり始め、彼の同僚と他の囚人達は、やがてコーフィーは無実だと確信するのだが…。これもスティーブン・キングの原作です。
カッコ−の巣の上で
〔シリアス
1975年
ミロス・フォアマン監督
ジャック・ニコルソン
ルイーズ・フレッチャ−
☆☆☆☆
これは最近もう一度見ましたがちっとも古さを感じません。すごい映画です。
オレゴン州立精神病院に一人の男が連れられてきた。ランドル・P・マクマーフィ。刑務所の強制労働を逃れるための仮病か、それとも本物の精神病院患者なのか?やがて彼は、絶対権限を持って君臨する婦長のもと、無気力にされている患者たちを見て、さまざまな手段で病院に反抗しようとする。少しずつ心を取り戻す患者。そんな彼の行動に病院は脅威を感じて…インディアンの男がマクマーフィを苦しみから救い、走り去っていくラストシーンが印象的。人間の自由と尊重を描いた悲劇のドラマ。
アカデミー賞(1975年)第48回 作品賞 、監督賞(ミロス・フォアマン) 、脚色賞 、主演男優賞(ジャック・ニコルソン) 、主演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)
ゴールデングローブ賞(1975年)第33回 作品賞(ドラマ部門) 、監督賞(ミロス・フォアマン) 、主演男優賞(ジャック・ニコルソン) 、主演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)

マグノリアの花たち
(ヒューマン)
1989年アメリカ
ハーバード・ロス監督
サリー・フィールド ジュリア・ロバーツ シャーリー・マックレーン
☆☆☆ アメリカ南部、ルイジアナ州の小さな町。女性美容師と店に集う女性客達が結ぶ友情と各々が体験する悲喜こもごもを優しい視点で描いた女性映画の秀作。ハリウッドの名花6女優が共演し、等身大の人物を好演しています。

僕の美しい人だから(ラブストーリー)
1990年
ルイス・マンド―キ監督
スーザンサランドン ジェイムズ・スペイダ- 
☆☆☆
妻を亡くしたエリートビジネスマンとハンバーガー店で働く中年女性との大人の恋愛を、描いたラブストーリー。結ばれるはずのない男女が、純粋な愛を育んでいく過程をきめ細やかに綴っています。
スーザン・サランドンがいい。ジェイムズ・スペイダ-は「セックスと嘘とビデオテープ」で、カンヌ映画祭主演男優賞をとったあの彼。大好きな俳優です。私たちの年代必見の映画です。

フライド・グリーン・トマト
(ヒューマン)
1991年
ジョン・アブネット監督
キャシー・ベイツ ジェシカ・タンディ
☆☆☆ 生活にはりをなくした中年主婦エブリン。ある日、彼女は叔母の見舞いで訪れた老人ホームで、不思議な魅力を放つニニーという老婦人に出会う。
恋愛小説家
ラブストーリー)
1997年
ジェームズ・ブルックス監督
ジャックニコルソン へレン・ハント
☆☆ 毒舌家で神経質な中年の恋愛小説家が、シングルマザーのウェイトレスに恋をして…。不器用な大人の恋の物語。97年アカデミー賞、ゴールデングローブ賞を総なめにしたラブロマンス作品。でもそこまで賞を取るほどかなという気もします。ジャックニコルソンが嫌いな人はだめでしょう。
小説家を見つけたら
(ヒューマン)
2000年
ガス・ヴァン・サント監督
ショーン・コネリー ロブ・ブラウン
☆☆☆
プロのバスケットボール選手を夢見る少年が、窓から双眼鏡で外を見てばかりいる謎の老人に出会い、大好きな文学に目覚めていく…。偏屈な老人と黒人少年の心温まる感動ドラマ。少年のロブ・ブラウンが最高
マジェスティック
(ヒューマン・社会派ドラマ)
2001年
フランク・ダラボン監督(ショーシャンクの空に グリーン・マイル)
ジム・キャリー ローリー・ホールデン
マーティン・ランドー
☆☆☆ ジムキャリーのシリアス路線は結構気に入っています。とてもアメリカ的、1940年代後半の雰囲気がよく出ている。