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中国・香港・台湾 | ||||
題名 | 製作年度 監督・主演俳優 |
お勧め度 | 見どころ | |
⑲ 草ぶきの学校 |
1999年 監督:シュイ・コン(徐耿) 出演者:ツァオ・タン(曹丹) |
95点 | この監督の作品の日本初上映作品である。 1962年の中国太湖のほとりの平和な農村。文化大革命の前、中国にはまだ人々の自由な生活があった。村の草葺屋根の小学校の校長の息子サンサンは、父親の学
校に通う。 中国の人気作家、ツァオ・ウェンシュアンの、自らの少年時代の思い出を基に書き上げたベストセラー小説を映画化。9章、7つの物語の中から5つのエピソードを選び、彼自らが脚本を担当。 厳格な校長である父親との葛藤、友人との印象的なエピソードが時には可笑しく、時には悲しく語られる。 少年時代を甘酸っぱい感傷とともに振り返ると言う映画はおおいが、この映画は、日本の昔の農村の環境にも似て、郷愁を誘う。秀逸といっていい映画だ。 |
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⑱ 英雄:ヒーロー |
2002/香港 監督:チャン・イーモウ(張藝謀) 出演:ジェット・リー(李連杰) トニー・レオン(梁朝偉) マギー・チャン(張曼玉) ドニー・イェン(甄子丹) チェン・ダオミン(陳道明) |
90点 |
時代は戦国時代末期。秦の秦始皇(チェン・ダオミン)は覇権を争う六国の中で最も勢力を広げていた
が、一方で常に刺客から命を狙われ、安眠できぬ日々が続いていた。 |
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⑰ 至福のとき |
2002年 中国 監督:チャン・イーモウ(張藝謀) チャオ・ベンシャン(趙本山) ドン・ジエ(童潔) |
90点 | 名匠チャン・イーモウ監督が、盲目の少女と中年男の不思議な交流を描くヒューマン・ドラマ。 舞台は中国の大連、旅館経営者を名乗るが実は失業中のチャオ(チャオ・ベンシャン)は、見合いした女性に頼まれ、義理の娘ウー・イン(ドン・ジエ)を按摩師として働かせることに。継母に冷たくされている彼女に同情したチャオは、廃工場に偽の按摩室を設け、仲間に旅館客のふりをしてもらい、仕事をさせていくが…。 チャン・イーモウ監督の「あの子を探して」「初恋の来た道」の「しあわせの三部作」最終章。 少女がいい。最後これからどうなるのか、やさしい人々の心に触れ、強くなっていった少女は、きっと、自ら道を開いていくだろうという予感。 |
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⑯ 初恋の来た道 |
2000/米国・中国 監督:チャン・イーモウ(張藝謀) 出演:チャン・ツィイー(章子怡) スン・ホンレイ(孫紅雷) |
90点 | 父の訃報を受け故郷に帰る「私」 。田舎教師だった父に反発し都会で働く「私」は、長い間故郷に帰っていなかった。 母は病院にある父のなきがらを村まで運ぶのに、昔のしきたりどおり棺をかついで運んでくれと言って譲らない。その道は、若き日の母が父に初めて出会い、待ち続けた道だった。母の頑固さを理解できなかった「私」だったが、思い出の中の母と父の若い日々をたどるうち、母の熱い思いを知る。 冒頭とラストの現代の場面がモノクロ、40年前の回想場面がカラーという構成が秀逸で、母の思い出を鮮烈に描き出しており、音楽も効果的。難を言えば、チャンツィイーの演技がかわいさを前面に出しすぎで、過剰。アメリカとの合作だったからか。 |
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⑮ あの子を探して |
1999年中国 チャン・イーモウ監督 ウエィ・ミンジ チャン・ホエクー チャン・ジェンダ |
95点↑ | 99年ベネチア映画祭金獅子賞。 田舎の小学校に代用教員としてやってきた、13歳の少女ミンジ。1ヶ月間、児童の数が一人も減らなければ追加のお金がもらえると言われ、教える技術を持たない彼女なりに精一杯やるが、クラス一番の腕白者ホエクーが、家の事情で街へ出稼ぎに。何とかして連れ戻す方法を、クラスみんなで考える・・・。子供たち一人一人の表情がいい。子供だと、ひとくくりには括れない生命力と個性が生き生きと描かれている。生きて行く事がどういうことかをきれい事でなく描いていて、それが見るものの心を打つ。すばらしい映画でした。 |
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⑭ さらば、わが愛 覇王別姫 |
1993年(香港) チェン・カイコ-監督 レスリー・チャン チャン・フォン・イー,コン・リー |
95点↑ | 京劇の覇王別姫を得意とする二人の俳優の生き様に中国近現代史を重ね合わせた壮大な物語。幼なじみの小豆子は女形に、小石頭は男役になり有名スターになるが・・・。同性愛的なニュアンスを含め中国のタブーに挑んだチェン・カイコー監督のカンヌ映画祭受賞作品。 中国の現代史が本当によくわかる。面白い、かなり長い。レスリー・チャンの美しさは最高。。 |
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⑬ 紅いコーリャン |
1987年 チャン・イーモウ監督 コン・リー トンイーチュン チアン・ウェン |
90点↑ | ベルリン映画祭(1988年)第38回 作品賞(金熊賞)」 1920年代の中国、コーリャン酒の蔵元の主人のもとへ金で買われていった花嫁。やがて主人が亡くなり、彼女はこの蔵元の若い女主となる。彼女はばらばらになろうとする杜氏たちにともに酒を造っていこうと提案。そこへかつて関係をもった男も加わり、酒造りを続ける。ひょんなことからこのコーリャン酒はかつてない名酒となる。数年が経ちこの酒が巷で評判になり、幸せな日々が続く主人公の村へ、当時中国に侵攻していた日本軍がやって来る。共産党狩りのため残虐な行動をとる日本軍に対して、彼らは立ち上がる。コンリーは相変わらずいいですね。この夫になるチアンウェンは「鬼が来た」の監督でもあり、主演もしている彼です。いい男ですね。 赤という色を、非常に効果的に使った作品です。 |
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⑫ 菊豆(チュイトウ) |
1990年中国・香港 チャン・イーモウ監督 コン・リー リー・パオティエン |
90点↑ |
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⑪ 紅夢 |
1991年中国・香港 チャン・イーモウ監督 コン・リー ホー・ツアイフェイ |
90点↑ | ベネチア国際映画祭の銀獅子賞、アメリカアカデミー賞にノミネイト 1920年代の中国。主人公のスンリェンは19歳の夏、大学を中退し素封家の第四夫人(四太太=スータイタイ)として嫁ぐ。婚家の屋敷の諸処には巨大な赤い提灯が飾られている。提灯が点された部屋の夫人は、召使いに足裏を小さなバチで叩かれ、その夜大旦那と共に過ごすのがしきたりだった。大地主の第四夫人となった若い女性がたどる悲劇的な運命のドラマ。チャン・イーモウ監督の色彩効果第三弾。 |
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⑩ 秋菊の物語 |
1992年中国・香港 チャン・イーモウ監督 コン・リー レイ・ラオション |
90点↑ |
ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞 発端は、夫が村長と口論をし股間をけられたこと、妻が村長に謝罪を要求するが、村長は、面子をたてに謝罪をしない。身重の妻秋菊は村の役所へさらに県に訴状を出すがそれでも村長は謝罪を拒否、納得しない秋菊は大都会の役所へまで出向くが結果は同じ、だが彼女はまた次の手段を講じ、ついに裁判が開かれた。そして結果は思いもかけない方向へ。淡々とした農村の情景から、次第に大都会へと何度も何度も同じことが繰り返されるのだが、最後まであきさせない、コンリーの演技が見もの。 笑いとペーソスがない交ぜになって、面白い。 |
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⑨ 活きる |
1994年中国香港 チャン・イーモウ監督 クー・ヨウ コン・リー ニウ・ベン |
95点↑ | 物語は1940年代の中国から始まる。フークイ(福貴)は町でも有数の資産家の若旦那だったが、バクチにのめり込むあまり、ついに家屋敷が人手に渡ってしまった。妻のチアチェン(家珍)は子どもたちを連れて家を出て行ってしまい、フークイは得意の影絵芝居で生活していくようになる。やがて国民党軍の一員として内戦に駆り出され、共産党軍の捕虜になった時も、彼を救ったのは影絵芝居だった。ようやく故郷の町に戻ったフークイは、チアチェンと2人の子ども、娘のフォンシア(鳳霞)・息子のヨウチン(有慶)と再会するが、彼ら家族はそれからさらに困難な時代に立ち向かうことになる…。中国の歴史の中に翻弄される家族だが,国家とは?自由とは?そんなイデオロギーなど超越し、その活き方は、圧倒的に見るものを感動させる。 | |
⑧ 山の郵便配達 |
1999年中国 フォ・ジェンチイ監督 トン・ルージュン リウ・イェ ジャオ・シーウリ |
95点↑ | 1980年代初頭の中国。交通手段のない山間部を歩く郵便配達。父はこの仕事を引き継ぐため最後の集配に息子を同行させる。この旅を通して息子は父を知り、母を知り、仕事の意味を知る。淡々としたストーリーが、いっそう感動を呼ぶ。中国の自然、人々の営みが胸を打つ。 | |
⑦ 始皇帝暗殺 |
1999年日仏中合作 チェン・カイコ―監督 コン・リー チャン・フォン・イー リー・シュエチェン |
90点↑ | 紀元前3世紀、秦国の王・政は、趙姫とともに中国統一への策略を考える。趙姫が一時人質として敵国に行き、燕に政の暗殺を仕向けさせ、それを失敗させることで、無条件降伏に追い込むというもの。趙姫は自分の顔に焼きゴテで傷を付けるという思い切ったことまでやってのけ、いざ人質として燕の国へ向かう。そこで荊軻と出会い、次第に心惹かれるようになる。そんな折り、支配欲の権化と化した政は趙姫との約束を破って、彼女の故国、趙への侵攻を開始してしまう。故国が彼に滅ぼされたことを知った趙姫は絶望し、荊軻に政の暗殺を託す。日仏中合作映画ということで、画像の視覚的な効果が面白い、衣装もいい。画面は見ごたえがある。コン・リー、チャン・フォン・イーが相変わらずいい。 | |
⑥ 西太后 |
1984年中国・香港 リー・ハンシャン監督 リウ・シャオチン リャン・ジャンホウ |
80点↑ | 清の咸豊帝の側室で、帝の死後、権力を握った西太后。彼女が帝に見そめられ、やがて自らの子の摂政として絶大な権力を得るまでの過程を描く物語。清朝は、漢民族にとっては、異民族の王朝。 | |
⑤ 宋家の三姉妹 |
1997年 日・香港合作 メイベルチャン監督 マギーチャン・ ミシェル・ヨウ ビビアン・ウー |
85点↑ | 今世紀初頭の中国。裕福な宣教師の家庭に生まれ育った3人の姉妹の内、ひとりは革命家・孫文の妻〔宋慶齢)となり、ひとりは孔子の末裔であリ、中国で初めての銀行家となる大富豪の妻〔宋霞齢)となり、ひとりは青年将校・蒋介石の妻〔宋美齢)となる。それぞれ別々の道を歩み、時に反発し、時にかばい合う姉妹の姿を通し、激動の中国近代史を描いた歴史大作です。2時間半でこれだけの内容を盛り込むのは難しい。大味の仕上がりなのは、歴史の表面に出る夫たちに焦点を当てずに、3姉妹を通して描こうとしたがゆえだろう。しかし当時の様子、雰囲気などよく伝えており、当時の日本と中国とのかかわりについて興味深い場面もあった。 | |
④ ラスト・エンペラー |
1987年英・中・伊合作 ベルナルド・ベルトルッチ監督 ジョン・ローン ジョーン、ペン ピーター・オトゥール 坂本龍一 |
90点↑ | 清王朝最後の皇帝である溥儀の生涯を描いた作品。3歳で即位し、日中戦争、文化革命と激動の時代に生きた彼の数奇な運命を壮大なスケールで描き、アカデミー賞の主だった部門を独占した。音楽では坂本龍一が参加。作曲賞を受賞している。西欧列国と日本に翻弄された、戦後は中国共産党に幽閉される。まさに最後の皇帝の悲劇がよく描かれている。西欧の視点で東洋を描いている点で、マイナスの要素はあるが、あえて、アジア映画のコーナーに入れた。 |
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③ 少林サッカー |
2001年香港 チャウ・シンチ―・チツァン・カンチョン監督 チャウ・シンチ― |
80点 | 若い男の子たちに圧倒的に支持されているこの映画。確かにぶっ飛んでいる。主役のさわやかboyのチャウ・シンチ―が監督もしているのは驚き。新しいカンフー映画の出現。しかしアクション漫画系が嫌いな人はこけると思います。高校生男子あたりが喜びそうな内容です。 | |
② 女人、四十 |
1994年香港 アン・ホイ監督 ジョゼフィン・シャオ ロイ・チャオ |
90点↑ | 1995年ベルリン国際映画祭最優秀主演女優賞および銀熊賞を獲得 40代の主婦、貿易会社の部長として働くキャリアウーマン、メイの舅リンが姑の急死によるショックで老人性痴呆症(アルツハイマー)を発病。困惑した家族はリンを老人ホームに入れるが……。老人介護、夫婦関係や家族関係などシリアスなテーマを、視点を切り替え全編をコメディに仕立てた。軽快なタッチで勝ち気な女性を生き生きと演じる主人公は多くの女性の共感を呼ぶ。香港映画のシリアスものには期待していなかったが、これは大当たり。 |
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① 悲情城市 |
1989年台湾 ホウ・シャオシェン監督 トニー・レオン リーティエン・ルー チェン・リンヨン |
90点↑ | ベネチア映画祭(1989年)第46回 作品賞(金獅子賞)
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韓国 | ||||
題名 | 製作年度 監督・主演俳優 |
お勧め度 | 見どころ | |
猟奇的な彼女 |
クァク・ジェヨン監督 チョン・ジヒョン 、チャ・テヒョン |
85点↑ | はじめはコメディータッチで、ドタバタだけど、寝てしまわないでください。それが後半を盛り上げるんです。後半、二人の微妙な関係が二転三転、最後はハッピーエンド。後半二人の気持ちが実に細やかに自然に描かれていて、韓国映画の純愛路線のよさを改めて感じました。見終わった後なんともいえないいい気分になります。これはインターネットに掲載された実話だそうです。ぼんぼん育ちの甘ちゃん学生だったキョンヌ(チャ・デヒョン)が強すぎる彼女に鍛えられて、次第に懐の大きいいい男になっていく過程が面白い。韓国映画が好きならぜひ。 | |
カル |
1999年 チャン・ユンヒョン 監督 ハン・ソッキュ 、シム・ウナ 、 ヨム・ジョンア 、チャン・ハンソンユ・ジュンサン |
90点↑ | 映画の舞台はソウル。少年の転落事件から幕を開ける。衝撃的な
3 つのバラバラ死体事件が発生する。被害者達はみな体の一部分が欠けており、やっとつかんだ手がかりから、
3 人とかつて交際していた美しい女性スヨンヘと行きつく。しかし彼女は、手がかりとなる自身の過去を語ろうとしない。いったい誰が何のために殺しを重ねているのか。スヨンの過去には何があるのか、そして被害者の体の一部が見つからないのはなぜなのか、 映画は雨が印象的に使われる。バラバラの死体が次々に見つかるのだが、その発見のシーンがまた上手い!ひとつひとつ情熱を注いで創っているのがわかる ハンソッキュがいい。私は彼の映画ではこれが一番しびれます。謎がまた謎を呼ぶ。それは見てのお楽しみ。猟奇殺人なのだが、美しい。脇の老練刑事がまたいい味を出しています。シムウナのきれいなこと。かなりレベルの高い映画です。お勧め。 |
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⑦ イルマーレ |
2000年 イ・ヒョンスン監督 イ・ジョンジェ チョン・ジヒョン |
90点↑ | イルマーレのポストは不思議な力で2年の時間を超えてつながっていた。時空を越えて交わされる手紙が、ふたりを繋ぐ唯一の手段。手紙に託したふたりの想いは、だんだん近づいていく。言葉を直接交わせない分、せつなさは増して、想いは募る。素敵なラブストーリー。 トレンディードラマ風の画像に抵抗のある人はいるかもしれないが、それを差し引いても良さは残る。時間のあるときゆっくりお茶を飲みながら見るとしみじみいいですね。 |
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⑥ 八月のクリスマス |
1998年韓国 ホ・ジノ監督 ハン・ソッキュ シム・ウナ |
90点↑ |
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⑤ 接続 ザ・コンタクト |
1997年 チャン・ユニョン監督ハンソッキュ チョン・ドヨン |
90点↑ | ラジオ番組のプロデューサーであるドンヒョンの元にかつての恋人から一枚のレコードが届けられる。新しい恋に臆病なドンヒョンは彼女を探そうとするうちにインターネットのチャットで「女2」と名乗るスヒョンと知り合った。スヒョンは通販の電話オペレーター。同居している友人の恋人に密かな恋心を抱いていた。二人はチャットで互いの恋についての悩みを打ち明け、互いを励まし合う。そして遂に二人は会おうと決意するが・・・・互いに交錯する三角関係、二人の接点は彼女がリクエストした曲だけ。美しいソウルの街で恋の物語が進行する。素直に楽しめる映画です。ハン・ソッキュがいい。 | |
④祝祭 | 1996年韓国 イム・グオンテク監督 アン・ソンギ オ・ジョンヘ ハン・ウジン チョン・ギョンスン |
95点↑ | ソウルに暮らす小説家の元に、母親が亡くなったという知らせが届いた。彼は急いで郷里の実家に駆け付け、葬儀を取り仕切ることになる。しかしその葬儀は、身内の話を小説にして有名になった彼を快く思わない親類や、この話を聞いてソウルから彼を追ってきた雑誌記者にかき回され、ただでさえ韓国の葬儀は長く大規模なのに、この葬儀はさらに輪をかけて混乱の極みに…。タイトルを「祝祭」としたのは「お葬式は輪廻転生の始まりで、また生まれてくる新しい命につながる」というイム・グォンテク監督ならではのヒューマニズムであるとされる。都会と田舎の感覚のギャップ、祖母と孫の会話など心温まる場面もある。秀逸。 | |
③ シュリ |
1999年韓国 カン・ジェギュ監督 ハン・ソッキュ キム・ユンジン ソン・ガンホ |
90点↑ | 1ヶ月後に結婚を控えるユ・ジュンウォンは、韓国情報機関「OP」の情報部室長。彼は頻発している暗殺事件などの影に、北朝鮮から派遣された女スパイ、イ・バンヒの存在を感じていた。だが、事件の手がかりや、犯人の目的すらつかめないばかりか、強力な破壊能力を持つ液体爆弾CTXまでもが強奪されてしまう。その頃ソウルでは、韓国、北朝鮮両国首脳が列席するサッカー南北交流試合が開かれようとしていたが…。
母国の歴史に対するメッセージを込めつつ、アクションはかなりのエンターテインメント性がある。ディテールには確かにいくつか疑問が湧かないわけではないが、全編に漲るテンションの高さに驚き。 |
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② JSA |
2000年韓国 パク・チャヌク監督 ソン・ガンホ イ・ビョンホ イ・ヨンエ |
85点↑ | 韓国と北朝鮮の境にある板門店。ここで警備に当たっていた韓国の兵士が北朝鮮の兵士を射殺する事件が起こる。だが、生き残った北朝鮮の兵士と韓国の兵士の供述は互いに食い違っていた。中立国スイスから派遣された女性調査官は、彼らと会い、話を聞きながらこの事件の核心に迫っていく。そして明らかになったのは、誰もが予想しなかった意外な事実であった。あまい想定かもしれないが、南が描いた、北ヘの期待と現実。 パク・チャヌク監督の心が胸を打つ。 |
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① 友へ チング |
2001年韓国 クァク・キョンテク監督 ユ・オソン チャン・ドンゴン ソ・テファ チョン・ウンテク キム・ボギョン |
90点↑ | 1976年の韓国・プサン。優等生のサンテク、ヤクザの親分の息子ジュンソク、葬儀屋の息子ドンス、お調子者のジュンホの4人組は、いつも一緒に遊ぶ仲間同士だ。別々の中学に進んだ彼らは高校で再び一緒になり、いつしかジュンソクが生徒中のナンバー1、ドンスがナンバー2で彼の右腕といった存在になっていた。しかし他校生徒との乱闘事件を引き起こした彼らは退学処分・転校などで散り散りになってしまう。そして歳月は流れ、この街に戻ってきたサンテクが目の当たりにしたのは、ヤクザの2つの組織に分かれて対立するジュンソクとドンスの姿だった。哀感ともやりきれなさとも郷愁ともつかない感情が渦巻く男の友情が、色濃く描かれており、出色の出来。 |