英国6日目
今日はレンタカーを借りてストラットフォードアポンエイボンへ向かう日だ。
朝マリオットヘレンタカーを借りに行く。久しぶりにイギリスで車を運転するよしこさんはかなり緊張気味。
ロンドンからM40という高速を通るのだが、高速に乗るまでのルートはよしこさんが運転するのだ。ロンドン市内は一方通行、車の速度は速い。
ラウンドアバウトを通過するのも結構難しい。ナビのtomtomクンの使い方も不慣れ。そしてナビ自体がとても小さい。10センチ四方のサイズだ、日本のナビの半分ぐらい。
私は地図を片手にナビを解読、運転者に指示を出す。
運転でまず大変だったのは指示器の位置が日本と逆。曲がろうとするとワイパーが激しく回りだす。この音に驚いてかなりパニクってしまう。
私たちはよしこさんの運転を見ながら、自分の番のシミュレーションをする。
シニアの私たちにとっては大冒険だ。国際免許を取りに行った時点で覚悟はしていたが、初めての国での運転はものすごいスリルだ。
一日目の高速はほとんどよしこさんが運転したが、高速を降りてからの地道は私も運転した。
地道といってもかの国の車はかなり速いスピードで走る。村にかかると時速30マイルの指示が出るのでほっとする。
英国のナビは電話番号で入力できない。郵便番号と住所を入力するが番地までは入れられない。施設名の指定も慣れなくて難しい。従って、結構アバウトな目的地指定になるので私たちは疑心暗鬼でlナビを見る。おかげで時々ナビの指示に反して動いたため何度も道に迷った。しかしおかげでいろいろな美しい村に迷い込み、横道ですばらしい景色に出くわし、親切な英国人に何度も出会った。それは今回の旅で一番印象に残ることだった。有名な観光地よりむしろそういう出会いが旅行をより楽しいものにした。
無事ロンドンの市街地を抜けM40の高速をひた走り、途中でLong
crendonというよしこさんと章夫さんの思い出の村へ寄る。
下の写真はその村のマナーハウス。
あんまりきれいだったので、これからお出かけのこちらの主人に写真を撮っていいかと聞くとどうぞどうぞと、笑顔で許可をくれた。
壁を登る薔薇。
どのお宅も庭の美しさに驚く
この家は売りに出ている。
英国人は退職後、こういう田舎のうちを買ってで庭の手入れをしながら過ごす人が多いということだ。
しかしいつもこんなに庭をきれいに維持するのも大変だと思うが、
日本と違って夏といってもそんなに暑くならず、適度な湿気があるイギリスは草木の生育に適しているんじゃないかと思う。
どの花も生き生きと咲き誇っている。
上のお宅の大写し、庭は大量の真紅のバラ一色で
車はレジデント用
壁にはこのうちのおしゃれな名前が。
by yoshiko
このあと図書館の前で向こうから来たとてもシックで上品な女性におはようございますと声をかけると、
挨拶を返してくれ、このあたりは家や庭がきれいですね。というと、じゃあうちへいらっしゃい、ここよりきれいですよというようなことを言われて、お邪魔した。
ここはその女性ゾーイさんのお庭の入り口。
門番の部屋かな。
広いお庭
よく手入れされた美しいお庭
招待してくださったゾーイさんとご主人のピーターさん
私たちにクッキーとお茶でもと勧めてくださった。
今日は父の日で,子供たちのところへ行くんだけどあと一時間ぐらい大丈夫よとのこと。
とても感じのいいご夫妻だったのでお言葉に甘える。
by yoshiko
庭を望む居間
by yoshiko
こちらのご主人は農場経営者だったそうだ。
壁には農園の絵が飾ってある、ふらっと来た素人の絵描きが書いていってくれたものだそうだ。
このうちは17世紀にマナーハウスとして建てられたとのこと。
中はとてもきれいに整えられている。
お皿の色合いも素敵
お子さんは三人。娘さんが二人と息子さんが一人、
それぞれ結婚して今はお孫さんが8人いるそうだ。
多すぎるとのことww
こちらのお宅では何人か日本人留学生をお世話したことがあって
それで日本人を見ると懐かしくなるのだそうだ。
ピーターは私たちに質問をした
P:どこから来たんですか。?
Y:日本の東京からですよ。
P:僕は世界中行ったけど日本へはまだ行ったことがない。
しばらくするとまた同じ質問、私たちは同じ答え
3回目同じ質問をされたとき私たちは気がつきました。
私たちがお暇するまでに彼は10回同じ質問。
ゾーイさんは「ごめんなさいね。私は彼を5年前になくしてしまったの。」
こんなに素敵で幸せそうなご主人がアルツハイマーとは、ゾーイさんは寂しくて誰か話し相手がほしかったんでしょうね。
よしこさんも昨年ご主人をなくしている。やすこさんは自分のお母さんがアルツハイマーなので思いはひとしおだったと思う。
でも初めてあった英国人ご夫妻のあたたかさに心動かされてしまった。
これもLong crendonのかわいいおうち
by yoshiko
バラの枝が素敵ですね。
by yoshiko
Long crendonからストラットフォードへ行こうとして道に迷ってしまった。
通りかかったパブで食事がてら道を聞く。
by yoshiko
2種類のフォカッチャみたいなのを頼んだが、なかなかいける。
パブの女の子たちもとても丁寧に道を教えてくれる。
イギリス人っていい感じね。
パブで道を教わって、しばらく行ったところで地図の確認のために横道に入ると、
わ〜〜!! すごい
ひなげしが咲き乱れる野原が広がっていた。
by yoshiko
そこへ通りかかった英国人のおばさんにすごい景色ですね。と道を聞くついでに話しかけると。
この先にきれいな村があるから行ってきなさいとのこと。
こちらの村は主にレンガ造り。
村によって統一されているのが面白い。
谷あいにあって、谷の向こうに家々が広がっている。きれいな村だ
ちょうど教会のそばでパーティーをやっていた。
by yoshiko
これはパブ、トイレはどこかと村の人に聞いたら、そのパブで行きなさい。
でも私たちは今ほかのパブで飲んだところだから飲み物はいらないというと、じゃあついてきて、と裏口からとイレへ連れて行ってくれた。
なんて親切。
しゃれたパブでしょう。創立は1098年だそうだ。なんと11世紀からここにあったわけね。
ちょうどケンフォレットの「大聖堂」を読んでいたので、それより200年前だと感慨ひとしお
by yoshiko
このあと死ぬかと思うほどの思いをした。
下の写真これが私たちの乗ったレンタカーフォルクスワーゲン、ドイツ車だ。
ディーゼルエンジン車で、車が止まるたびにエンジンもストップする。
次のスタートのときは改めてエンジンがかかるので出足の悪いことはなはだしい。
こんなエコカーだいっ嫌いだ。
この村で、大変な思いをした。
トイレに行くため柵の前で前向き駐車をしたのだ。車の前には柵、柵の向こうは崖。
バックで出ようとしたら、エンジンがかからず前にずるずるすべっていく。
ゆるい坂道になっていたのだ。
オートマチックなのに考えられない。
一瞬頭を恐ろしい情景が走った。このまま柵を越えてがけ下に行くのか。
JAFFを呼ぶのはどうしたらいいか。
リアに入れて思い切ってアクセルをぐっと踏んだら、エンジンがかかり、後ろへ発進。
事なきを得た。
自分の車なら、信じてやれたと思うが、ナビにもいい加減てこずっているのにその上この車、信じられないのは当たり前だ。
by yoshiko
ほっとしてこの村をあとに
by yoshiko
ようやく、アンハザウェイの家に到着
これはシェークスピアの妻の実家。
先ほどのバック事件で死にそうになっていたので写真は一枚も撮れず。
今思うと相当ショックだったんですね。
よしこさんのを借りました。
アンハザウェーの家もきれいですが、途中でもっと素敵な村々をみてきたのであまり感動はなし。
by yoshiko
そしていよいよストラットフォードアポンエイボンに到着
ここではホリデイインに宿泊
二部屋取ったのでお風呂もゆっくり。
巨大ホテルなのでお湯は使い放題。町の中心部から近く観光にはもってこいのロケーションです。
ホテルの前はエイヴォン川
さっそく散歩に出かけました。
これはエイヴォン川に面したタイレストラン。
イギリスにはインドレストランは多いと思っていたがタイレストランも意外に多い。
ここもそのひとつ、タイ人の経営のレストランだ。
by yoshiko
巨大川海老の蒸し物
なかなかおいしかった
ビールはシンハービールだったかな。
by yoshiko
これはパッタイ、麺に腰があって味付けもいい。
後は確か空芯菜の炒め物と、トムカーガイ(チキンのココナッツスープ)とライス
どれもおいしかった。
by yoshiko
雰囲気もよく川の眺めもよい。
サービスも満点。
本格的なタイ王宮料理という感じです。
おいしいものにありつけて幸せ。
イギリス人の家族連れが結構入っていた。
人気店のようだ。
by yoshiko
食事の後夕暮れの町を散策
8時ごろだったがまだ明るい
これはパブだが、日本と同じように杉玉があったのが不思議だ。
日本では新酒ができたという言う意味でひとつつるされるが、ここではたくさんつってあったのでびっくり
きれいな町並みです。
素敵なレストランやホテルがたくさんあります。
今夜はホリデイインに泊まって、明日はヒッドコートマナーガーデン、チッピングカムデンを経て、バイブリーコートホテルへ。