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はじめての日本語 |
日本語学校というとどんなイメージを持ちますか。日本語を教えているというとたいていの人は、じゃあ英語ができるんでしょうといいますが、たいていの日本語学校では直接法で教えるので、教室では日本語だけしか使いません。 |
発音の難易傾向 |
はじめの一ヶ月が学生にとっても教師にとっても大変な時期だ。 日本語だけの授業に慣れさせるために、本を開けさせない、大きい声で反復する、頭の中から自国語を追い払う、先生の発音をよく聞く、口をよく見てまねる、など。学校英語以外に語学の勉強をしたことのない学生にとって、この一ヶ月はどのように語学を習得していくかの基本を身につける正念場でもある。読み書きはできても会話、聞き取りには一種の才能もいる。発音の悪いものは初めにできるだけ矯正しなければならない。発音が悪い場合はたいてい耳も悪い。
中国、台湾の人にとって、 「だでど」と「なねの」と「られろ」は発音も難しいが聞き取りはさらに難しいようだ。 日本人が、中国語を勉強する際。[ng]「n」の区別や「魚」「猪肉」「日」などの発音はとても難しい。 英語の「r」と「L」の区別がしにくいのと同じだ。 韓国人が苦手な発音は、語頭の濁点。「ドア」が「トア」に「ぎんこう」が「きんこう」に、これはきいてもまったく区別がわからないので、紙に何度も書いて記憶するそうだ。そのほか「つくえ」が「ちゅくえ」 「ぜんぜん」が「じぇんじぇん」になりやすい。これは早いうちに矯正すれば直りやすい。 カンボジアの学生も発音で苦労する人がかなり多い。「やゆよ」は母語の干渉で「じゃ、じゅ、じょ」に近い音になる。「びょういん」も「び」と「ょ」の間に「し」のような音が入る。 タイの学生は「つくえ」が「すくえ」になる。これは英語圏の学生も同じだ。
バングラディシュ、インド、スリランカなども難のない発音をする。方言が多いため日常的に広い範囲の音を聞いているからだろう。「外国語はインド人のように習え。」という言葉もあるらしい。インド人の外国語習得は早いようだ。 またアフリカからの人も発音がよい。これは母語以外に英語やフランス語を学ばざるを得なかったからだろうか。 自分の苦手な発音が何かを早いうちに知ることが上達につながる。 教師は色々の国の言葉を習った経験があればあるほどいいようだ。 |